【書評】『入社一年目からのロジカルシンキングの基本』で学ぶ、考え方のコツ3選

 

 新社会人に向けて、おすすめの本を紹介します。

 今回ご紹介する本は、『マンガでわかる! 入社1年目からのロジカルシンキングの基本』です。「ロジカルシンキング」について、わかりやすくまとめられています。

  • ロジカルシンキングとは何かを学びたい
  • 論理的に考える方法を知りたい
  • ロジカルシンキングの鍛え方、トレーニングを知りたい

という方必見の1冊です!新卒1年目の時に、先輩からもらいました!

 こちらもオススメです ⇒『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は、新社会人におすすめ!

<目次>

【おすすめポイント】

 『マンガでわかる! 入社1年目からのロジカルシンキングの基本』をおすすめする理由は、3つあります。

  1. 簡潔にまとめられている
  2. 漫画で描かれているので、よみやすい
  3. 「正しく考えられているか」のチェックに使える

 1.簡潔にまとめられている

 ロジカルシンキングとは、「論理的に考えること」です。この本では、「正しい考え方をする為のコツ」と「間違った考え方をしない為のコツ」の2種類を教えてくれます。


2.漫画で描かれているので、よみやすい

 漫画で分かりやすく書かれています。主人公が一つのプロジェクトを経験し、成長する物語です。間違った考え方をするキャラクターと、正しい考え方をするキャラクターがいます。2種類のキャラクターを比べながら、ロジカルシンキングを学べます。


3.「正しく考えられているか」のチェックに使える

 新社会人向けに、ロジカルシンキングで大事なポイントを、分かりやすくまとめています。その為、自分の考え方を見直すことにも使えます。定期的に読み返すことで、自分ができていないことに気づけたり、自分の成長を感じることができます。

続いて、「正しく考える為の3つのポイント」について、それぞれ見ていきましょう!

①ビッグワードを使わない

 1つ目のポイントは、「ビッグワード(Big Word)を使わないこと」です。

 ビッグワードとは、「みんなが同じ意味だと思っているようで、実は、一人一人違った意味で理解している言葉」です。ビッグワードには、「ビジネス用語」や「役所言葉」、「カタカナ言葉」があります。

【例】 会議で「チーム内で、コミュニケーションを取る」と決めました。一見、しっかりと結論が出ているように思えます。しかし、「コミュニケーションの取り方」は人それぞれ違います。その為、「会話をしよう」と思う人や、「チャットの回数を増やそう」と思う人など、考え方がズレてしまいます。つまり、全員一致の結論は出せていなかったのです。

 ビッグワードを使うと、一人一人の考え方にズレが生まれます。このような事態を起こさない為に、数字や日付、行動の内容など、具体的な言葉で会話をすることが大切です。

 特に気を付けたいのが、「みんな」というビッグワードです。「みんな」という言葉は、特定の誰かを指さない、便利な言葉です。しかし、実際に誰が言っているかを把握しないと、一部の意見に全員が振り回されることになります

 ビッグワードを使う場合は、具体的な言葉とセットで使いましょう。そうしないと、「考えていることがズレていた」という事態に陥ります。

②イシューを押さえる

 2つ目のポイントは、「イシューを押さえること」です。

 イシューとは、「考えるべき問い」のことです。ロジカルシンキングでは、最初に「何の問いについて考えるか」を決める必要があります。

【例】 新製品を開発する際、まず「売上目標を達成する為には、どの年代に売れば良いか?」という問いを立てます。この問い(イシュー)を考えることで、「全年代について考える」よりも、効率よく新製品の開発を進めることができます。

 「イシューを押さえる」ということは、「考える順番を考える」ことです。問いを立てることで、思考に優先順位をつけていきます。

③フレームワークを活用する

 3つ目のポイントは、「フレームワークを活用すること」です。

 フレームワークとは、「考える為の道具」です。フレームワークには何種類かあり、使い方や使う場面が異なります。「どんな時に、どのフレームワークを、どうやって使うか」を知ることが大切です。

 フレームワークを使うことで、「フレームワークを作った人の考え方」を体験できます。例えば、ロジックツリーでは「What→Why→How」の問題解決を経験できますし、3C分析では現状把握の方法を学べます。

 とはいえ、フレームワークはあくまで道具です。カレーには「スプーン」、パスタには「フォーク」のように、道具は使う場面が決まっています。「フォークでカレーを食べる」といった、間違った場面で使用しないよう、気を付けてください。

 より詳しくフレームワークを学びたい方は、↓の書籍がオススメです。

【まとめ】

 まとめです。

  • ビッグワードは使わない。どうしても使う場合は、具体的な言葉とセットで使う。
  • 考える順番を考えることが大事。その為に、イシュー(考えるべき問い)を押さえ続けなければならない。
  • まずはフレームワークについて、「どんな時に、どのフレームワークを、どうやって使うか」学ぶ

 ロジカルシンキングは、生きていくうえで非常に大切な能力です。ロジカルシンキングによって、私たちは「どうすれば理想を実現できるか」について考えることができます。ロジカルシンキングが上手くできれば、説得力のあるアイデアを生むことができ、他人の協力も得られます。

 プライベートや会社を含めた「人生」において、重要なスキルが「ロジカルシンキング能力」です。この能力を身に着けたい方は、まずはこの本から読み始めてください。